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中古の不動産を改装時の見積書

2019年1月20日「日曜日」更新の日記

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中古の不動産を改装するなら、どの範囲までの工事を行ってもらえるのかは後述する工事費の見積金額とも関連するので、本体工事、別途工事も含めて確認するようにしましょう。設計図書に併せて工事費の見積書が提示されます。見積書は設計図書を基に工事費を積算したものですから、見積書の内容をチェックするときは、設計図書と比較対照しながら行う必要があります。見積書を大きく分類すると、総工費が記載された「工事内訳書」と、工事内訳書の各工事項目をさらに細分化した「内訳明細書」の二種類があります。たとえば工事内訳書には、仮設工事、基礎工事、木工事、屋根工事、塗装工事、電気設備工事……などと工事項目が並び、最後に総工費が記載されています。これに対して内訳明細書には、木工事であれば、大工手間、釘・金物費、土台・防腐土台……というように材料費や手間賃が記載されています。普段から設計・施工の業務に携わっている実務家であれば、これらの見積書を見れば建物のグレードや各工事賞が高いか安いかなどを判断することが可能ですが、一般の人には極めて困難です。しかも内訳明細書の書き方は各社ごとに異なるため、いっそう分かりにくくなっています。専門家にアドバイスを受けるのが理想的ですが、身近にそうした人がいない場合は自分たちで判断しなければなりません。次に見積書をチェックする際の心構えと、基本的なチェック項目を述べていくことにしましょう。まず、見積書は設計図書と比較しながら時間をかけてじっくり検討するという姿勢が大切です。そのうえで分からない部分があったときは担当軒に遠慮なく納得がいくまで聞くこと。最も避けたいのは疑問を残したまま工事に入り、現場で設計変更を繰り返し、工期が延び、大幅に予算がオーバーしてしまうという事態です。とにかく分からないことは先送りしないで、その場で質問するようにしましょう。次に見積書をチェックするときのおおまかな基本項目を挙げておきます。 「機種」と「数量」は確認したか……設計図書と照合しながら、床面積や壁の面積、畳の枚数、建具の本数、システムキッチンや便器、ユニットバスの機種などを確認します。「単価」は高すぎないか……見積書には1㎡当たり(また一坪当たり)の単価が記載されています。これらの単価が高すぎないかを確認します。複数の工務店の見積もりと比蚊したり、設備機器や建具メーカーのカタログと照合し、著しく金額が異なっている場合は担当者に理由を尋ねるようにしてください。「工事費」の計算は合っているか……念のため、単価と合計額、総合計が合っているかどうかを検算し、誤りがないかどうかを確認します。

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