管理人はだれ！？

2019年1月31日「木曜日」更新の日記

日本の銀行住宅ローン部門にあたるモーゲージバンクが住宅購入者から買い取り、同時に融資を実行します。モーゲージバンクは近年、台頭した住宅ローンの専門業者です。モーゲージバンクに買い取られたモーゲージ証書は、連邦ベースの買取機関である連邦抵当金庫（ファニーメイ）などの公的機関が再買取に応じます。この再買取によって、モーゲージバンクの資金調達の要請に応えているのです。1970年代の終わりにかけて、アメリカの金利は高騰しました。当時、住宅金融の主役の立場にあった貯蓄貸付組合（Ｓ＆Ｌ）は、苦境に陥りました。市場から調達する短期資金の金利が大幅に上昇する一方で、長期固定の住宅ローンから得られる金利は低水準のままだったからです。大幅な逆ザヤを余儀なくされました。多くのＳ＆Ｌが倒産を余儀なくされるなかで、住宅金融は機能不全に陥りました。当局は全面的な買取を通じた住宅資金の供給（リファイナンス）に踏み切りました。これにより住宅ローンを政府関連機関が買い取る現在の形ができあがりました。買い取られたモーゲージは、証券化手法により、投資家に販売されました。これら政府当局も、民間住宅ローンの買取に応じるための資金を調達し、さらに資産と負債のミスマッチを是正する必要があったからです。