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民間金融機関とタイアップ

2019年2月17日「日曜日」更新の日記

2019-02-17の日記のIMAGE
中小企業と地域住民との接点は事実上、ありませんでした。地域住民が個人投資家として証券化商品へ投資した場合、資金面で明確なつながりができます。地域中小企業の資金調達に対する参加を通じて、地域経済の活性化に貢献できます。このためには現在、必ずしも一般化していない個人投資家の参加を促すスキーム作りへの努力が求められているといえます。中小企業を対象とした証券化市場は、中小企業金融公庫もほぼ同じスキームで取り組んでいます。民間金融機関とタイアップしながら、中小企業に対する無担保融資を実現しています。スキームは大きく三つあります。保障型、買取型および自己型です。このうち保障型は民間金融機関の中小企業向け融資に対して、部分保証を与えるものです。上限は融資額の7割です。貸付債権の信用力を高め、証券化をより容易にするための措置です。貸付債権は信託銀行に信託され、その受益証券がSPCに譲渡され、それら受益権を裏付けとした資産担保証券として投資家に販売されます。買取型は貸付先の地域的偏在、規模の制約などからプール化に限界のある金融機関の貸付債権を買い取り、分散効果および規模の効果を実現し、証券化を可能にしたスキームです。単なる保障型と異なり、中小企業金融公庫自体が証券化の主役を担います。

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