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防火について取り組もう

2019年3月7日「木曜日」更新の日記

2019-03-07の日記のIMAGE
" 地震、宙、火事、おやじ。まあおやじは別としても火事は人災です。泥棒なら家まで持って行ったりはしませんが、火災の最大の怖さは何でも燃やしてしまうことです。たとえ焼け残ったとしても、煙の匂いが染み込んだ水をかけられたものたちは、とてもではありませんが使用に耐えません。建物にしても、鉄骨の場合は鉄の融点が1500℃くらいで、ロウソクの炎でさえ1400℃ですから耐火被覆のない住宅火災がピークに違すると、ふにゃりと焼け落ちてしまいます。表面が燃えて炭化層ができるとなかなか火が中まで入りにくく、焼け藩ちるという観点だけから見れば、むしろ木造のほうが強いといえます。コンクリートにしても焼け落ちはしないものの、表面に独特の亀甲模様が現れ、内部の鉄筋が加熱されコンクリートが劣化した様子がわかります。たとえ亀甲状態で何とか内装をしたとしても、強い煙の匂いは長いあいだ残ってしまいます。  野中の一軒家ならともかく、密集した都会の生活で火災は恐怖のひとつです。江戸の昔は、破壊消防などといって風下の家をぶち壊してそこから先に延焼しないようにするなどという乱暴な消火活動もありましたが、現代では考えられないことです。出さないことももちろんですが、外から火をもらわないためにも、増改築を機会に建物全体の防火という問題と真剣に取り組んでみてはいかがでしょうか。網の入ったガラスはどうしても嫌だといわれる方には、少々お高くてさらに強い特定防火設備の建具になりますが、結晶化ガラスというまったく透明な製品も市販されています。  火事を起こして近隣を巻き込んでも火元の人は弁償しなくてもよいことをご存じですか?火元もたいへんな被害にあったのだからというのがその理由なのでしょう。防火とは基本的に外からの火を防ぐことですが、加害者にならないためにも火の始末には気をつけましょう。ちなみに消防署で罹災証明書を添付すると建築確認申請手数料が無料になり、確認も早く下りるようです。"

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