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フレキシブルにつくるとは?

2019年3月11日「月曜日」更新の日記

2019-03-11の日記のIMAGE
" 生きている人間は日々変化成長をし、個室を欲しがり、一人暮らしを要求し、恋人を探し結婚をし家族が増え、やがて衰え別れを迎えることになります。まず人数から個々の要求までこの変化に対応できる家はなかなかないものですが、まったく対応できないというのも悲しいものがあります。そこで、いくらかでもフレキシブルに対応のできる増改築について考えてみましょう。  まず外部については、敷地条件が許せば行き止まりの平面計画でなく、その先へ増築した場合のことを考えて接続可能なプランニングにしておくことです。最後の部屋を通路にしないとその先へ行くことができないとか、収納や水回りを壊さないと接続できないのではとても不経済だといえるでしょう。  フレキシブルな平面計画で一番収り上げられるのは何といっても子供部屋です。これが必要か否かの議論は別 の機会に譲るとして、いずれ巣立っていくであろう複数の子供であれば、できるだけ構造壁でない間仕切りや、ある程度防音に気を使っての家具仕切りなどの使用を考えたほうがいいかもしれません。  家の外側のフレームだけコンクリートや鉄骨でつくり、中の間仕切りを木造にして内部の構造制限をなくす混構造なども考えられますが、木造軸組み工法でも仕切り壁で必要な簡所以外は筋かいを入れた構造壁にしないように考えてもいいでしょう。  トイレや浴室などもすぐに車椅子のことを考えなくてもいいでしょうが、もしそうなった場合どんな対応をするか、そのときになってできるだけ大改造をしないですむ方法を考えておくこともフレキシブル精神のひとつです。同じように階段の幅を少しだけ広げるとか、ついでですがホームエレベーターを付けることなどを考えるの もこの機会かもしれません。将来設置したい設備のために下地や骨組みを補強しておくのも先を読むという意味では十分にフレキシブルといえるでしょう。"

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