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入れ物としての家具

2019年3月12日「火曜日」更新の日記

2019-03-12の日記のIMAGE
" 増改築を決意したということは、その動機のひとつに、少なからず現在の住まいに狭さを感じてということがあるはずです。シンプルライフを、頭ではわかっていても実行できない人や実行したくない人たちは、数多くの物に囲まれて暮らし、それらの物はいずれかの入れ物の中に納まっています。そして、その入れ物である収納家共がわがもの顔で部屋を陣取っています。つまり、そんなに広くない部屋を狭くするのに役立っているわけです。 おおよそこんな様子なのではありませんか。  物というのは平らに置くとけっこうスペースがいるものです。収納家具という入れ物にしまえば平面的にはだいぶコンパクトになりますが、それでも家具はかさばりますし、入れ物という機能だけで家共そのものを楽しむのでなければ天井までの空間がかなり余ってしまいます。上にさらにボックス等をのせても不安定で危険ですし、第一見てくれが悪くなってしまいます。  そこでまず椅子や机は別として、収納家具を、人に見せたい家具と、収納機能だけの家具に分けてみます。最近は御婚礼3点セットなどというのがまだあるのかどうかは知りませんが、これもよほど広い家でもなければ6畳にセットした場合4畳半になってしまい、天井際や脇には埃が溜まってしまいます。かといって捨てるわけにはいかないでしょうから、納戸の中にうまくレイアウトしてみたり、場合によっては工事の際すっぽり壁に埋め込む方法なども考えられます。  機能的収納となれば壁一面の収納壁に優るものはありません。すべての物をいつも使うわけではないので、頻繁に使う物を収り出しやすい位置に、たまにしか使わない物は脚立などで天井に近い位置に収納するようにしましょう。埃も溜まりにくいですし、開き戸は地震で突然開かない安全装吐の付いた金物の使用をお勧めします。 さらに、収納する物のなかには見せたい物と隠したい物がありますが、ガラスや照明器具を上手に使ってこれらを演出するのも楽しいかもしれません。"

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