HEYA JAM

トップ > 元年3月> 13日

カラーコーディネートを考えよう

2019年3月13日「水曜日」更新の日記

2019-03-13の日記のIMAGE
" 仕上げの素材には、それ自身の持って生まれた色や風合いというものがあり、さらに素材そのものは何ら取り柄がないようなものでも、着色することによってそれが持つ独特の長所を引き出すことができます。  さて問題はここからですが、こうしてでき上がった仕上げ素材を気に入り、たとえ床・壁・天井に使ったとしても、満足のいく空間ができ上がるのでしょうか。木材で山小屋のような空間がほしいなどの特殊な場合を除いて、かなり慎重な一品の選択になることは否めません。 木材の場合なら、素材そのものに木目や節などの変化があり、樹種によっても味わいがありますが、塗装などのプレーンな仕上げの場合、部屋中、赤や青や白でつくれなくはありませんが、何色を考えたとしても一色ではとてもくつろいだ空間を創造することはできません。  もちろんたとえの極論ですが、基本的には他人に見せるためのインテリアではなく、自身の趣味と感性のなかでの色使いですから好きなものでかまわないと思います。ただし、色にはそれぞれ物差しがあるので、その基本を何点か述べてみたいと思います。  まず素材はすべて「暖と寒、柔と硬」の物差しに当てはめることができるということです。一般的には上から下へ柔から硬、左から右へ暖から寒としますが、これは暖かくて柔らかい色とか寒くて硬い色というように分類することができます。この種分けで絨毯やタイル、壁紙や木材、カーテンや塗装と何でもどこかの位置に置くことができ、色に対する言葉のイメージも分類できます。  この色に対するイメージを組み合わせたものがイメージスケールと呼ばれるもので、これに基づいて「ダンディ」とか「プリティ」、「エレガント」とか「ゴージャス」などの3色あるいは4色の色の組み合わせがつくられるわけです。もちろん、その色の支配する面積の比率や家具などの色によって全体の雰囲気は変わってきますが、既存の生活で経験した色彩感覚を土台にしてカラーコーディネートの参考にして下さい。"

このページの先頭へ