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安くつくるシステムとは?

2019年3月14日「木曜日」更新の日記

2019-03-14の日記のIMAGE
" どんなものでも安くていいものが一番ですが、これを手に入れるには本人の努力と足と、五感がなければ実現せず、何度か失敗を繰り返し苦労を重ねた人でなければなかなか味わうことができません。これは住まいにもいえることなのですが、まずそれがつくられていくシステムを知ることから増改築ははじまります。  既存と増築部分を渡り廊下などで接続するなら増築部分は新築に近いものがありますが、どんな工法にせよプレハブ住宅を選ぶならカタログどおりの選択をし、プランも仕上げも余計な特注はしないことです。工場の生産ラインにのってでき上がるものに注文をつけたら高くなるのは当たり前です。  次に私は設計監理の立場ですから、設計者をはずせばその分費用が浮くなどとは簡単にいえませんが、ほんとうに信頼できる施工者がいて、白身も建築には少し明るい施主で、ある程度現場を見る時間がとれるのであれば、設計監理料を節約することもできます。  さらに、施工会社は電気や空調衛生、あるいは建具や塗装の職人を自社で抱えているわけではなく、下請けというかたちで外注し、会社経費を上乗せしているわけですから、これを変えるためには工期は多少かかりますが、これらをいくつかに分けて分離発注するという方法もあります。電気、給排水と、本体を含むその他の3組くらいに分離して発注すると安くなります。解体、左官、屋根などの業者はその他の部分の工務店から発注してもらうという方式です。ただし、この場合は全体調整を含めた監理者をつけたほうが無難でしょう。  これをもう少し進めたかたちで、各職すべてを分解し各職種ごとに何社かの見積もりを取り価格調整をし、適正価格の業者だけを選択してこの現場だけのチームをつくって工事をしてもらうという方法があります。これは施主が直営の工事会社を組織するというかたちになりますから、相談役という立場も含めて全体調整役の監理者は欠かすことができないでしょう。"

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