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風水にこだわってみたら

2019年3月16日「土曜日」更新の日記

2019-03-16の日記のIMAGE
" 近ごろ風水という言葉をよく耳にしますが、建築大辞典によれば「陰陽術の一、地形、水勢、風向などの地相と方向を関係づけて、都市、住居、墓地などの立地を定める術。我が国へは7世紀末には既に伝来しており、藤原京(694年)において使われた。「四神相応」と称される場合が多く平安時代中期には日本化され実体を失い、地相は樹木を植えることによって代替されてもよいとされていた」とあります。  つまりもともとは家相と発生は同じあたりにあって、400年あまり続いた平安中期といいますから西暦1000年前後にはすでに衰退し、現在の風水はそのリバイバルということができます。それから1000年も過ぎて今なぜ復活したのかは不明ですが、家相と同じく、どの地にどの向きでどのような家を建てれば家族に幸せをもたらし、そして子々孫々まで栄えることができるのかというテーマがあり、それを大自然の力に逆らわず利用することによって究明しようということだと思います。  起源をさらに遡ると、現代中国の医学や文化、そして技術の始祖、古代中国の伝説の皇帝である「黄帝」が源だとされ、それが黄石公という人物、つまり太公望に伝えられ、紀元前200年ごろ、漢の国を興した張良という人に伝えられたといいます。その太公望が張良に3巻の書物を授けたとされ、その1巻「地の巻」が現在の風水のはじまりである「地理風水書」だといわれています。  中国で風水がもっとも流行したのは西暦618年からはじまる唐の時代だといわれていますから、前の時代隋の遣隋使か遣唐使によって日本に伝えられ藤原京に利用されたことを考えれば辻褄が合います。  土地の形から先祖の墓の方向、周辺の山の状況や周辺の建物の形状、川や池などの水の流れや位置、もちろん建物の形や玄関の位置、日の当たり方から窓の位置、これらと木・火・土・金・水の五大エネルギーとを組み合わせながら吉形を決めるわけです。既存部分の凶相を増築部分で補うことも不可能ではありません。"

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