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意外に多い家での事故

2019年3月17日「日曜日」更新の日記

2019-03-17の日記のIMAGE
" 交通事故による死者の数が年間9000人だとか1万人だとかいわれている現在、阪神・淡路大震災で亡くなった7000人を超える人々が毎年住まいの中での事故で亡くなっていることをご存じですか。  まずは転落事故から。階段からの転落や、バルコニーやベランダからの転落、窓や吹き抜け部分からの転落事故、階段では素材に滑って転落する場合とノンスリップなどにつまづいて転落する場合、あるいは段鼻が見えにくく空足を踏んで転落する場合などがあります。手すりの高さが足りなかったり、手すりそのものが壊れたり、あるいは手すり子の間隔が広すぎたり、デザインを重視するあまり手すり子がないことが原因の場合もあります。横桟や格子状の手摺り子で子供が足をかけて上って転落する事故もあります。手すりの前に置いた物の上に乗って遊んでいての転落事故というのもあります。  転倒事故には、階段の事故と同じものもありますが、フローリングやタイルなどの床材そのものに滑って、あるいは床に落ちているものに滑って転倒する場合や、絨毯やノンスリップ系のタイルなどに引っ掛かって、さらには床に置いてある物につまずいて転倒する場合があります。これに連動して多いのがガラスが絡む事故です。 つまり、転倒してガラスに衝突して出血多量に至る場合です。浴室の入り口や危険な場所には強化ガラスがお勧めです。  他にも火災やガス漏れ事故、一酸化炭素中毒やコールドショックが原因の便所や浴室での脳卒中、死に至らないまでも化学物質過敏症や、切った、挟んだ、ぶつけたなどさまざまな危険がひそんでいます。  ここで取り上げたさまざまな事故は本人に直接の原因がある場合もありますが、建築そのものが加害者になっている場合も少なくありません。機能性やデザイン性も大切ですが、意外に見落とされがちな安全性についても考慮したいものです。増改築の際に既存部分の見直しを含めた安全性のチェックをお忘れなく。"

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