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プライベートルームってほんとうに必要なの

2019年3月23日「土曜日」更新の日記

2019-03-23の日記のIMAGE
" 住宅事情が許せるのなら個人個人の独立した部屋がほしいと思うのは当然の欲求です。若い家族、あるいは子供が小さいうちは家族ひとまとまりになって暮らし、中学、高校と成長するに従って自我が芽生え、こうした要求が出てきます。  日本はもともと、住宅事情や個人というものに対する考え方の違いから、欧米諦国に比ベて子供のうちから個室を与えるという習慣がありませんでした。そうした反面、どこでどう変わってしまったのか今では書斎すら望むべくもありませんが、もとは儒教の彫響なのか男尊女卑のなごりなのか、家の主人の居場所は、武家屋敷はもちろん商家や農家のいろりに至るまで座る位雌が厳格に決められていました。そして、その他の人たちは、誰それの個室という考え方よりもむしろ隠居部屋とか使用人部屋、女中部屋などの機能として部尾に名前がつけられ分類されていました。  人間や犬猫の動物であっても、みんなと一緒に群れ戯れたいときと一人でいたいときがあるのは、老若男女を問わず変わらない部分だと思います。いびきや歯ぎしりがうるさい、寝ている時間帯が違うなどの善し悪しはともかくとして、近ごろでは夫婦別々の寝室がよいといわれるお宅も多いようです。反面、冬は寒いからあんか代わりとか、突然発作でも起きたら困るからなどの理由で絶対同室といわれるお宅もあります。当然か、やむなく かは別として、たぶん今までは同室だったと思いますが、これを機会にもう一度改めてプライベートルームの意味を問い直してみてはいかがでしょうか。ただただ1人にひとつの部屋が物理的にあるというのではなく、人生観や夫婦関係、子供たちとの関係、あるいは家族そのものを考えるきっかけにもなるはずです。  その他にもいずれ独立していくわけですから、プライベートコーナー程度のものがあれば、今一緒に暮らせるときぐらい大部屋でごっちゃに暮らしたほうがいいというまったく正反対の生き方もあります。"

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