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リビングダイ二ングはくつろぎ空間

2019年3月25日「月曜日」更新の日記

2019-03-25の日記のIMAGE
" ダイニングルームは食事をするところで朝晩常時使用しますが、もしリビングにテレビがなかったら人が集まってくるのだろうかと思って、わが家を振り返ってみると、居間にいるときでテレビのついていないときは、何人かの人が集まっていてワイワイ酒を飲んでいるときだけといっていいくらいです。板の間は12畳程度でその先はキッチンとつながっていますが、食卓と呼ぶたたみ1畳分の檜の集成板が1枚と3、4個の椅子、長さ2mくらいのゆったりとしたソファーが1つ、それと並ぶようにアンバランスな長炬燵(夏はそのままちゃぶ台)が1つ、さらによくわからない桐ダンスの3分割したものが3ヵ所に、電子ピアノが1台とオーディオセットが入っている低くて長い棚が1台、あっ、それに食器棚も1つあります。余計なものを入れなければもっと広々とできるはずなのに、脈絡なく物が氾濫しています。  子供もテレビがついているのに平気でそこで宿題をしますし、ついていなければCDやMDが吠えています。 食事をするところとくつろぐところが一緒になった部屋ですが、そのときの気分によって食卓で食べたり、炬燵まで迎んだりと、勝手気ままに暮らしています。  プロたる者こんなことでよいのだろうかと思いながら、つまり、こうしたことが心地よくできる場所がリビングダイニングだといったら言いすぎでしょうか。昔田舎で、冬に犬やウサギに藁をほぐしたのを一束あげて、1時間ほどして行ってみるとグルグルまわりながら自分がすっぽり入る穴をつくっていました。他人から見てどうであれ、彼らは自分に合った空間をこしらえていたのだと思いますが、本人が心地よければいいのです。住宅雑誌のグラビアの、生活臭のない整然とした居心地の悪そうな写真の空間では、どう考えてもくつろげるとは思えません。現在の生活の延長線上の、さらに家族それぞれのほんとうに好きなだらしなさとはいったい何かということを、増改築を機会に真剣に話し合ってみて下さい。 意外な事実がわかるかもしれません。"

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