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トイレをどんな空間するか

2019年3月29日「金曜日」更新の日記

2019-03-29の日記のIMAGE
" 2階建てや3階建ての住宅が多くなり、それに伴って近ごろではトイレの数も二つ以上というお宅が増えてきました。一つは家族用に、一つは来客用にと一応は決めてあっても出物腫物所きらわずで一番近くに急ぐのが常です。トイレというと単なる排泄のための部屋と考えがちですが、世のなかの人はほんとうにさまざまに利用しています。  以前、舞台美術家である妹尾河童さんが書いた「河童が覗いたトイレまんだら」という本がありました。いろいろな有名人の家や仕事場に押しかけ、トイレを通してその人の人となりを探るという内容のものですが、50軒以上のお宅のトイレばかり、しかも内装はもちろん置かれているものから飾られているものまで、それを日常使用している人の利用状況まで事細かく根掘り菓掘り、世にトイレの本多しといえどもここまで書かれた本ははっきり言ってありません。トイレを考えるときには、ぜひ参考にされるといいでしょう。その文章もさることながら、詳細な鳥瞰図には驚かされます。そもそも人から電話で「トイレを覗いて絵を描きたい」などと言われること自体あまりないことですが、知られざる世界だけに興味がないとはいえません。  トイレで読書するなどは当たり前のことで、辞書を揃えておいて調べ物をする人、跳ね出しテーブルが仕込まれていて書き物をする人、台本があって台詞を覚える人、ゲームをする人、暗くして暝想する人、オルゴールや音楽を鳴らす人、さまざまな人がいます。広さやインテリアに凝る人はもちろんですが、和式や男子専用のストールなど便器そのものにこだわる人、便座にこだわる人などさまざまです。お尻洗浄機能や脱臭機能、タイマー付き自動換気設備や冷暖房器共、機器や付属機能に目を向けてみるのも面白いかもしれません。  トイレ増設や改装を考えている人、いったい自分はトイレの中でどんなことを求めて座っているのか、改めて考えてみてはいかがでしょうか。"

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