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サンルームがほしい

2019年3月30日「土曜日」更新の日記

2019-03-30の日記のIMAGE
" 本来は日光浴をする部屋としての呼称で、かつては結核病棟に付随して設けられたこともあった治療部屋なのですが、いつのころからか住宅にもこの名前が使われるようになりました。日本の昔からの住まいでは、縁側や広縁がサンルームと似た機能を持つ空間として使用されてきましたが、都会では縁側が忘れ去られて少なくなり、その代わりに同様の機能を持つサンルームがポツポツと生まれてきたといえるのではないでしょうか。  あれば便利な部屋ですがなくても我慢ができる程度の部分なので、プラスαとして増改築時に検討されてはいかがですか。とはいえ意外に利用価値は多く、まず日常の日向ぼっこから洗湘物干し場、観葉植物の温室、犬や猫のねぐら、鉢物の冬場の避難所、庭道具の一時置き場から子供の遊び場と、その延長線上に庭があり、反対側にはリビングやキッチンがあるので、その利用範囲はアイデア次第でどんどん広がるはずです。  もともと縁側というのは前述のような利用価値はもちろんのこと、普段の出入り口になったり、だから親しい客がいきなり訪れたり、そこで寝そべって本を読んだり、ひとときのティータイムを過ごしたり、夏の夕暮れは団扇でハタハタやりながら枝豆でビールを飲んだり、子供が腰かけて花火をしたりと、家の中と外との中間にいて重要な役割を果たしていました。冬などは、外の寒さが直接部屋に与える彬響を緩衝したり、あるいは1年中外の騒音が直に聞こえるのを防ぐ防音帯としての機能も併せ持っていたのです。  現在のサンルームも、形は変わっても同じような機能を備えていることに変わりはありません。現在の居間からの延長で同レベルの床部分と、外との関係で庭より一段高い程度の床部分を併せ持つような工夫や、ガラスやアクリルの屋根材の下にカーテンやブラインドなどの遮光ができる設備を備えるのもよいかもしれません。それから作業用の水場や台もあると便利です。"

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