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分散投資

2019年4月19日「金曜日」更新の日記

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超低金利・ペイオフ解禁といった厳しい運用環境の中では、少々リスクは高くても高リターンの可能性がある株式、公社債、外債や投資信託への投資を考えておられる方も多いと思います。リスクを減らすための方法のひとつが分散投資です。ひとつのものが悪いからといって、全部が悪いとは限りません。いくつかの性格の違う商品に投資することで、成績の悪い商品を他でカバーし、全体としての成果を得ようという方法です。まさに、「卵はひとつのかごに盛るな」というイギリスのことわざのとおりです。分散投資については、①投資対象の分散②投資時期の分散③投資期間の分散といった3つの投資方法があります。投資対象の分散には、円が高くなっても低くなってもいいように内需型と輸出型の会社を組み合わせて株式投資したり、国内の公社債と各国の外債を組み合わせて投資する方法があります。あるいは、公社債のように格付によって金利が違う場合、格付の異なる会社に分散投資し、安全性と収益性をミックスさせる方法もあります。また、株式投資信託のようにいろいろな業種の会社を組み合わせた商品もあります。このような投資信託はあらかじめ運用会社がそれぞれの投資方針に基づき銘柄を選んで商品に組み込んでいるので、自分で銘柄を選べない場合、自分の目的に合った投資信託に投資してもいいでしょう。銘柄・商品が決まったとしても、価格が変動する中、投資するタイミングが難しい場合、投資時期の分散を考える必要があります。そのためには定期的に一定額を投資するドルコスト平均法が有効です。価格が高いときには少ししか買わず、価格が低いときには多く買うことになるため、平均購入価格を低く押えることができますので、価格変動への抵抗力が高い方法といえます。ただし、将来的に値上がりが期待できる有望な銘柄・商品であることが前提であり、価格が一方的に下がる局面においては、いい結果が期待できないことに留意して下さい。投資期間を長期にするか短期にするかについては金利上昇期には短期かつ変動金利を選び、金利下降期には長期かつ固定金利を選ぶのが基本です。しかし、同じ満期ですと、満期時の金利情勢によってはいい商品がなく、投資対象がない事態も考えられますので、満期をずらすという投資期間の分散も考える必要があります。以上のようにリスクの高い商品に投資する場合、投資対象や投資時期を変える分散投資を考えてみましょう。

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