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2019年9月6日「金曜日」更新の日記

ケアンズが観光地として脚光を浴びる要因となったカジキマグロ釣りは、毎年九月から十一月のシーズンには世界中から釣り好きが集まってくるほどの人気スポーツ
「ルアーから磯釣り、ジョギング、トローリングなど、ほとんどの釣りが楽しめるのが魅力
カジキは大きいもので四〇〇2クラスが上がるというので、いつか釣り上げるのが夢ですね」とは、毎年、フィッシング目的で訪れるFさん
太公望にはたまらない環境だろう
庶民のスポーツとして定着しているゴルフも人気
かのグラハム・マーシュが設計したゴルフ場には隣接した住宅街があり、ここに滞在してゴルフに通うという方もいる
こんなアクティビティ三味の生活が送れるケアンズ・ライフを満喫しているのが、一九九六年より滞在しているTさん
「ここで使う三〇〇〇ドル(約二四万円)は、日本の一五○万円くらいの価値があると思うんですよ
ゴルフ、釣り、と思いきり楽しんで、同じライフスタイルを東京で送ろうとしたらきっと五倍以上のお金がかかるでしょう
ゴルフが趣味なので、破格の値段でゴルフができるというのはたまりませんね
晴れていれば、週二、三回はコースに出ています」生活する上で必要不可欠な医療面も充実しており、日本語通訳が常勤している医療サービスは市内に三ヵ所あり、いざという時も安心だ
ただし、生活に必要最小限の店は揃っているが、街の規模は小さいのでショッピングや歴史、文化を楽しむのは難しい
どちらかと言えば、自然回帰的なスローライフを求める人に向いている土地と言えるだろう
また、交通手段は市営バスとタクシーだけなので自家用車がないと不便
Hさんは長期滞在中、レンタカーを利用した
「道路は日本と同じ左側通行なので、年寄りの私でも何とかなりました
ラウンドアバウト(ロータリー)は慣れていなかったので少し戸惑いましたが、交通量が日本と比べかなり少ないので、あまりあせらず運転することができました
車があると行動範囲もぐっと広がりますね
天気の良い日はケアンズから車で三〇分くらいのところにあるビーチまでドライブし、私は釣り、妻は読書
朝は週二回くらい、植物園で私がゆったりとコーヒーを飲む間、妻は隣接したウォーキングコースに通い楽しんでいました
そこでは多くの野鳥や野生のワラビー(カンガルーに似た小型の動物)に遭遇できたそうです」のんびり派もアクティブ派も、優しく迎え入れてくれる、それがケアンズの魅力だ