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伝統芸術にもふれる信仰厚き楽園の島

2019年9月30日「月曜日」更新の日記

2019-09-30の日記のIMAGE
楽園を絵に描いたような場所、それがバリ島だ
南国の暖かい気候、穏やかで笑顔いっぱいの人々、緑あふれる自然、それにゆったりと流れる時間
魅力あふれるこの島には、世界中からたくさんの人たちが観光に、そしてロングステイのためにやって来る
ある六〇代の男性は、毎年二回それぞれ二ヵ月ずつバリ島を訪れている
「暑い夏と寒い冬は日本を出て、快適なバリ島で過ごす」という滞在パターンだ
バリ島の一年は、四月から九月までの乾季と十月から三月までの雨季に分かれている
乾季は晴天が多く、風がそよいで気持ちがいい
しかも日本の真夏にあたる七、八月は、乾季のなかでも特に涼しい時期
夜は毛布すら欲しくなるほどで、まさに避暑地といいたくなるような気候なのだ
雨季には南国特有のスコールが降るが、それも一日のうちで数時間という場合がほとんど
雨の前には蒸すことがあっても、降った後は一気に涼しくなってこれもまた心地いい
猛暑と厳寒の時期に定めてバリ通いする友人の秘訣はここにあったのだ
その彼が言う
「歳を取ると暑いのも寒いのも体にこたえるんだよ
年中温かいバリ島はとても快適さ」年間を通じて平均気温は二七度だから、普段はTシャツと短パンで十分
夏服だけで過ごせるという気楽さがいい
もちろん緑豊かな自然にも、その居心地のよさは倍増するはずだ
緩やかな傾斜の段々畑があちこちで見られるように、米は二期作ならぬ三期作、またヤシにパパイヤ、マンゴーにマンゴスティンといった南国のフルーツも随所でとれ、食料は豊富だといえよう
温暖な気候と食べものに困らない安心感からか、人々はいつも明るくのんびりと暮らしている
そんな具合だから、見知らぬ人からも「アパ・カバール(お元気ですか)?」と声をかけられ、ちょっと知り合いになっただけでも「今度、うちにいらっしゃいよ」と笑顔で誘われる
彼らの人なつっこさと、「ティダ・アパ・アパ(気にしない、気にしない)!」を連発する大らかな気質に接しているうちに、些細なことはだんだんと気にならなくなってくるものだ

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