HEYA JAM

トップ > 元年11月> 3日

外周りにひび割れはないか1

2019年11月3日「日曜日」更新の日記

2019-11-03の日記のIMAGE
外周りは基礎コンクリート部分や外壁、サッシ周りや軒製など、見るべき箇所がたくさんあります。まずはざっと見渡して、クラック(ひび割れ)がないかを確認してみてください。__156ページの画像のは、木造モルタルアパートの外壁部分です。大きなクラックがあるのがわかります。幅を測ってみると、なんと0.6ミリ以上。コンクリートは乾燥すると収縮する性質があるため、「ヘアクラッはク」と呼ばれる細かいひびが入ることがよくあります。このタイプのひびならば、さほど気にする必要はありません。ひとつの目安として、0.3ミリ以下ならまず問題ありません。しかし、それ以上の幅があり、かつ一定の深さがあるものは要注グ意。建物の構造や地盤などに、なにか根本的な問題が隠されているか像もしれません。0.6ミリともなれば要注意でしょう。築20年くらいの木造アパートのホームインスペクションを手がけたときのことです。依頼してきた投資家は、「購入を検討していたんですが、壁のあちこちにひびがあることが気になって......」といいます。実際に診断してみたところ、たしかに画像ののようなクラックが散必見されます。問題は、このクラックの原因。基礎部分には亀裂がなく、建物の周囲に地盤沈下も見られません。どうやらこの物件のクラックは、建物の沈下によるものではないようでした。結果としては、建築時に十分乾燥していない部材を使用したことが原因だと考えられました。診断した時点で、部材はすでに十分な乾燥状態にあり、どうやらこれ以上ひび割れが進行することはなさそうです。

このページの先頭へ