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現場見学会で聞かなければならないこと(中級編)(2)

2020年2月14日「金曜日」更新の日記

2020-02-14の日記のIMAGE
"(1)「(今が8月として)1月には着工したいのですが可能ですか?」 と聞いてください。流行っている会社であれば「すみません。もう1月は工事の枠がいっぱいです。2月であれば可能ですが......」というような答えが返ってきます。 「できますよ〜!」と即答する会社は流行っていないか、流行っていたとしても慌てて臨時の職人を集めるつもりです。そういう職人ではよい仕事は期待できません。いい職人さん に我が家を建ててほしい人は必ず実行してください。 (2)「社員の数は何人ですか?そしてその内訳は?」ここで知りたいのは別にその会社の規模ではありません。今どき大きい会社だから信用できるとか安心だと思う人はいないでしょう。この質問の目的は営業偏重型の会社ではないかとうかを見極めたいのです。 家づくりの要になる現場監督や住まい始めてからのあなたの心強い相談相手になってくれるアフターサービスの社員が営業社員の数に比べて著しく少ないということであれば、ちょっと心配ですよね。 こういう質問をするなかで、あなたは「本当に我が家を守っていってくれる会社だろうか」ということを見極める必要があるのです。 なぜかというと、まともに「アフターサービスについてはどんなふうに考えていますか?」と聞いたとしても、「当社はアフターサービスには力を入れていません。専門の人間もいないのでとても迅速な対応はできません」と正直に言う会社はいないからです。そんな業者のなかから本当に施主様と長い付き合いをしていこうと考えている業者をあなたは見極めなければなりません。家は長く使っていくものだからです。そして適切な修繕を重ねることで初めて寿命を延ばしていくことができるからです。 そして「現場監督は資格者(施工管理技士や建築士)ですか?」ということもあわせて必ず聞いてください。家づくりは机上の理屈どおり進まないこともあります。実際の現場ではさまざまなことが起こります。そんなときに適切な判断ができるだけの知識と経験をもちあわせた監督がいれば、やはり安心です。しかし、監督とは名ばかりで経験の少ない無資格者が現場管理している会社も多くあります。一生に一度のあなたの住まいは有資格者がきちんと監督してくれるのか、を確認してください。 こういったことも何社かに聞き比べてみると意外と差があることをご理解いただけるはずです。 (3)「この家は何ていう棟梁が建てたの?」どんなに人柄のよさそうなしっかりした営業マンと出会えたとしても、まさかその人があなたの家の工事をするわけではありません。あなたの家を実際に施工するのは職人さんです。その人たちがどういった人なのか?あなたが家づくりを任せる業者とどういう関係にあるのか?きちんと確かめましょう。 大手ハウスメーカーに家づくりを任せたのに、実際に現場に工事をしにやってきた人の車に○○工務店という名前が書いてあったといって怒っている方がいらっしゃるようです。 建築業界では下請け、孫受けなどというのは当たり前にあります。別に下請けを使うのがよいとか悪いとかいうことではなく、それをまったく知らないで家づくりをしてしまうのは感心しません。 この質問に、「えっ?いやー誰だったっけなぁ。たしか、○○工務店の何さんだったっけ」なんていう答えが返ってきてしまったら要注意です。"

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