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新金融商品の登場(6)

2020年3月7日「土曜日」更新の日記

2020-03-07の日記のIMAGE
商品性は多様で満期時には現金ではなく、株券で償還されるものもある。仕組みがわかりやすいのは「ノックイン型」。あらかじめ定める株価の下限水準(ノックイン水準)を、期間内に一度も割り込まなければ、元本と同額の償還金と比較的高水準の金利が得られる。しかし、期間内に下限水準を下回り、さらに満期到来直前時点の株価が購買時より安い時には、元本割れのリスクもある。・不動産投資信託。平成十二年十一月に解禁。小口の資金でもビルやマンションなどへの投資が可能になる。仕組みは不動産に投資する投資家から資金を集めて基金(ファンド)をつくり、運用を投資信託委託業者に委託する。運用業者が選んだ複数のビルやマンションをファンドが購入して、ビルの賃料から維持管理費などを除いた残りを投資家に配当するというのだ。投信としては公社債投信と株式投信の中間的な性格をもつものと考えていい。つまりミドルリスク、ミドルリターンの商品である。ビッグバンによる新金融商品の一部を列挙してみたが、常に市場の動向に注意しなければならない面倒と、何といってもリスクという点で露躇する向きは多いようだ。かといって、タンス預金同然の預金に資産を眠らせておくのは惜しい。有利でリスクのない資産運用の方法はないものかというのが多くの人々の本音であり、目下、試行錯誤の状態である。

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